こんばんは、よるねこです。
なかなか眠れないとき。
あなたはどうやって過ごしていますか?
温かいハーブティーを飲んでみたり、気楽に読書をしてみたり、軽くストレッチをしてみたり。
自分の心を落ち着かせる行動をとると自律神経が安定して眠気がやってきますね。
でも、リラックスしようと思って音楽を聴きながら眠っている人は要注意です。
実はその行動が睡眠の質を悪くしている原因になっています。
意外と知らない、音楽と睡眠の関係
音楽を聴いているときは、心地よさを感じたりリラックスしていると感じますよね。
よく眠れるようにと思って音楽を聴きながら眠りにつく、という習慣の人も多いことでしょう。
それは、音楽には覚醒調整効果があるからです。
起きていて覚醒している状態で音楽を聴くと、覚醒状態が和らぎ気持ちも落ち着きます。
しかし、眠気が強いときや眠っているときに音楽を聴いてしまうと、覚醒レベルが上がってしまい目が覚めてしまうのです。
つまり、寝る前に落ち着いた音楽を聴くと入眠効果があるけれど、眠った後も音楽を聴き続けていると睡眠を妨げるということです。
このことを知らないと、音楽をかけながら眠ってしまい睡眠の質を下げる原因になってしまいます。
眠気をうながすための音楽鑑賞は、眠る前までということですね。
せっかく音楽を聴いてリラックスしても、音楽を聴きながら眠ってしまうと逆効果になってしまうんだね。
イヤーワーム現象が睡眠の質を下がる
ほかにも音楽をよく聴く方に気をつけてほしいのが、イヤーワーム現象。
聴いていた音楽がずっと頭から離れない、という経験は誰もが一度は経験したことがあると思います。
この音楽の一部が頭から離れず、脳内で繰り返し音楽が流れ続けているように感じる現象のことをを「イヤーワーム現象」といいます。
米ベイラー大学の睡眠研究者Michael Scullin氏の研究によると、イヤーワーム現象が睡眠の質に悪影響を及ぼす可能性があると指摘しています。
この研究でわかったことの注目すべきところは、
- 頻繁に音楽を聞いている人は、夜間にイヤーワームを経験する頻度が高い
- イヤーワームを経験している人は、睡眠中も脳が音の情報を処理し続けている
- インストゥルメンタル音楽(演奏のみ)は、ボーカル入り音楽よりも2倍高くイヤーワーム現象を引き起こす
普段から頭の中で音楽が流れていることが多いという人は、寝ている間も睡眠の質が下がっている可能性が高いです。
もしもイヤーワームに悩んでいるときは、音楽を聴くのを控え、音楽以外に集中したり楽しめる時間をとるようにしましょう。
クラッシック音楽やヒーリングミュージックの方が眠りやすいと思っていたのに、ボーカル入りの音楽よりも睡眠の質を下げるなんて・・これは勘違いしている人も多いのでは?
それでも音楽を聴いて眠りたいときは
音楽が睡眠にいろいろと悪影響を与えると知っても、
「それでも音楽を聴いているとリラックスできるから」
と就寝前の音楽鑑賞がルーティンになっているとなかなかやめるのも難しいですよね。
そんなときは次のことに注意してみてください。
- 寝る前に音楽は消す、または切タイマーをセットしてから眠る
- 日中は音楽を聴く時間を減らす
- ときどき休憩をしながら音楽を聴くようにする
音楽は聴くタイミングや頻度によって、眠りを促すことも妨げることもあります。
好きな音楽と上手に付き合いながら、睡眠の質を上げていく工夫をしていきましょう。
それでは、今夜もグッドスリープを。